(課題)
集中豪雨により荒川が氾濫して大洪水が発生する時、まず避難警報により事前に高台等に避難する対策がとられます。逃げ遅れた人々は天候が回復してからボートやヘリで救助避難しますが、次のような問題が考えられます。
平成29年5月に「東京都北区洪水ハザードマップ」が配布されました。JR王子駅周辺の水深が3m~5mになるそうです。そうすると、JR王子駅北口改札通路、北ぴあJRガード下は水没してしまい、西側の高台に避難したくでも救助ボートが通れません。
そうすると、明治通りJRガード下に多数の救助ボートが殺到して順番待ちが発生するため、多くの避難者を救うことが難しいと考えます。ヘリ救助にも限界があります。
(洪水でも水没しない避難経路としてのオープンデッキOR組み立て式浮橋案)
JRの協力を得て明治通りを横断するJR王子駅ホームとJRガード(東北線高崎線、京浜東北線)を2階から3階の高さに移動させ、その下に東西に延びるオープンデッキを設けて、駅の出入り口や、地下鉄出入り口、飛鳥山口、音無親水公園口を設けます。 オープンデッキは大洪水でも水没しない高さ(8m)とし、耐震性や耐久性の高い頑丈な作りにします。
水は2週間以上引かない(読売2017.9.9)といわれていますので、避難できずに長期間洪水の中で取り残された多くの人は孤立して、命の危険にさらされます。
(洪水でも水没しない避難経路としてのオープンデッキOR組み立て式浮橋案)
オープンデッキの東側は数千人が一時避難可能な駅前広場とし、新北区役所には救護に必要な資材が装備され、臨時の救急センターとして駅前広場にいるけが人の救護に当たります。避難者はオープンデッキから歩いて高台の避難所(飛鳥山や王子神社、学校、公共施設、公園、ホテル、十条駐屯地)に避難できます。
図面で赤色で示す避難路をオープンデッキに設けておき、北本通りの王子警察署、王子消防署、南大橋や、明治通り溝田橋まで延伸します。逃げ遅れた人々を救助ボートでこれら避難路まで運べば、避難者は歩いて新北区役所や高台に避難できるので、避難者を高台まで救助ボートで運ぶ場合と比較すると、救助活動が飛躍的に早まり効率的で多くの人々を救助できます。
図面で赤色で示す避難路をオープンデッキのように恒久的な施設とせず、大洪水時に臨時に設置できる組み立て式の浮橋にることも考えられます。浮橋は発泡スチロール製で短時間で組み立て設置及び撤去可能で、水が残る箇所に合わせて移動できる構造とします。
(効果)
オープンデッキや避難路を使って駅前広場に避難して保存食を試食し仮設トイレを見学する避難訓練を毎年実施します。子供から老人まで多くの市民が参加して、若者が恥ずかしさを捨てて知らない老人を積極的に救助する姿を多くの人が見て、駅前広場に集合した人々はニコニコとお祭りのように盛り上がるイベントになり、大成功することでしょう。
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